No.1風俗嬢の光と闇
前回、No.1になるまでの事を書きました。
【第2話】~風俗という仕事に期待と希望を持って~
こうして自分の気付かぬまま、No.1になった私。
常連のお客様からも、新規のお客様からも、日々「良い子だね、可愛いね」と言われて、
正直とても調子に乗っていた日々が続きました。

28歳で風俗を始めた私が、まさかNo.1になれるとは思ってなかったので尚更でもありました。
お金がたくさんあるので、両親の借金返済は順調。
こんなに順調ならば、このまま風俗嬢でいても良いかもしれない。
そんな風に思っていた1年が続いた矢先・・

光。毎日予約殺到、完売御礼

光
私がいたお店は当日予約のみのお店でした。
そのため、電話予約もあるのですが、なんと開店前からお店の外に並んで予約を取ってくれる方も多くいました。
電話予約より店頭予約が優先されるため、寒い日も暑い日も、皆さん並んで待っててくださったんです。

来てくださる方ほとんどが、「前回予約取れなかったんだよ・・」と言ってくださり、
その言葉をとても嬉しく感じていました。

1日5~6名程お相手をさせていただきましたが、気付くと全て常連さんだったりする事も。
月曜日の9時はこの人、火曜日のラストはこの人と、スケジュールができそうな程たくさんの方に常連さんになっていただけました。
知らない新規のお客様に入るより安心なので、精神的にも苦痛は少なく、むしろ楽しくお仕事していました。

常連さんが増えるという事は、そのお客様のプレイにも慣れてきて体も楽です。
そして仲良くなっていくにつれ会話の時間が増え、プレイ時間は短めになったりもします。

プレイはどうだったか分かりませんが、
「話していると癒される」「トークが面白い」と言ってくださる方も増え、
中には、ただ話しにだけ来るお客様もいました。

お店のHPを見て、地方から来てくださった方もいます。
新幹線での日帰り。車で高速道路2時間。普通電車で2時間。

予約が取れなかったお客様、遠くから休みを潰してわざわざ会いに来てくださったお客様、
本当はプレイのための料金なのに話だけして帰るお客様、
差し入れやプレゼントを持ってきてくださるお客様、
全てのお客様に「ありがとう」「ごめんね」がたくさんあり、
風俗嬢だからではありますが、
こんな私がこんなにたくさん人から好いてもらえると思っていなかったので、素直にとても幸せでもありました。

光の影。No.1の噂

光の影。No.1の噂
そんな中、常連さんから「Nちゃんて、お店の外でお客さんと会ってるの?」と聞かれました。
また、プレイ中に「挿れてもいい?」と本番行為を要求してくるお客様が突然増え始めました。

それまではそんな事を言われた事も聞かれた事もなかったので、何かがおかしい事にすぐ気付きました。

常連さんに聞いてみると、風俗店専門の匿名で書き込める掲示板の様なところで噂になっているとのこと。
お客様に見せてもらうと、そこには

  • Nは店外で客と会って金をもらっている
  • ゴムなし本番、新規でもしてくれる
  • 部屋で1万渡せば本番ちょろい
  • No.1になるために、スタッフと寝ている

など、ありもしない事ばかりが書き込まれていました。

とてもショックでした。
今までNo.1だった子のファンが書き込んだものが発端だと言われましたが、それさえも本当かは分かりません。

常連さんのほとんどの方は「そんなの噂だって分かってる」と優しく言ってくださいましたが、
中には「掲示板に書いってあったから、俺もお願い」と言い続けてくる方もたくさんいました。

来る方来る方「外で会おうよ」「本番させてよ」ばかりで、
最初のうちは笑いながら「そんなの信じないでよー」とかわしていましたが、
そんな事が数ヵ月も続き、少しずつ断るのも本当の事を説明するのも疲れてきました。

闇。こうなったらNO.1でいつづけてやる

闇
断るのも説明するのも誤解を解くのも疲れた私は、ついに本番行為をし始めました。
条件はゴム着用。それだけ。

例のお客様に掲示板を見せてもらった以降、私は掲示板を見ていなかったので何て書かれたかは分かりませんが、
自分でも気付かぬうちに、来てくださるお客様の9割の方とは本番行為を始めたのです。
それまでの常連さんも含めて。
新規であろうが、どんなに生理的に受け付けない人であろうが、アイマスクをしていれば関係ない。
少しの間だけの我慢。

正直なところ、フェラや顔射より断然楽でした。
お口で30分もプレイをしているより、苦しくないし、頭痛くならないし。
挿入して適当に「あんあん」言ってる5分の方が楽なんです。

もちろん本番行為OKという事で、どこかで噂が広まったのでしょう。
更にお客様は増え、No.1を継続させていきました。

その時は、風俗を始めた頃より3倍程のお給料がもらえていました。
割に合っていると、金銭感覚や身体感覚がおかしくなっていたのだと思います。
これだけ稼げるならいいや・・と。

違法行為、彼への申し訳なさ、自分のプライドのなさ、気持ちが負けた悔しさは確かにありました。
でも、これを続けていけば更に借金は早く完済できます。
早く風俗を辞められる。

だったら、いい!
なんでもしてやる!!
No.1でいつづけてやる!!!

こうして、何が正しくて何が正しくないのか。
何が1番大切で、何を守りたいのか。
全てが分からなくなってきたまま、私は来る方と本番行為を繰り返し、
たくさんの現金を持ち帰る日々が続きました。

それが正しく、近道になり、両親の借金完済のためだと信じて。
しかし、そうは上手くいかなかったのです。

続く
【第4話】~壊れ始めたNO.1の体と心~

匿名ライターK