28歳で風俗嬢になった私
これから5話に分けて、私の風俗経験をリアルに綴ろうと思います。
(⇒ドキュメンタリー記事一覧はこちら
何てことのない人生・ありきたりな人生ですが、少なからず同じ境遇・似た様な境遇の方がいらっしゃるかと思います。

支えたい気持ち。応援したい気持ち。引き留めたい気持ち。

共感していただける部分もあれば、否定される部分も多々あるでしょう。

ただ、風俗を辞めたい・始めようと思っている、そんな方々に何かのきっかけになれば。
そう願って書いてみます。

風俗を考えた理由と、突然の決意

風俗を考えた理由と、突然の決意
私には自営業を営んでいる両親がいます。
1人っ子ですし反抗期もありましたが、18歳で家を出てからは、周囲からも言われる程の仲良し家族です。

何も隠し事はないと思っておりましたし、
私がエステティシャンとして正社員で働くようになってからは、僅かですがお金も渡しておりました。
生活上の金銭面では、何も問題ないと思っていました。

しかし、ある日探し物をしていて、父の机の引き出しを開けました。
すると20年前に自己破産した書類が見つかりました。
そのファイルの中には、数社の消費者金融のカードや日付が新しい明細書も。

いつも給料日にお金を渡すと、
「大丈夫なのに。貯金しておくからね。」
と母は言っていましたが、全然大丈夫ではなかったのです。

20年前の自己破産は私のせいでもあったと思いました。
なぜならば、バブル崩壊で両親が経営する店の景気が悪くなった時期に、
私の私立中学受験と入学費用・それに向けた高額な塾代・私の我儘で始めた高額な歯科矯正・・・

恐らく、その後も生活はとても苦しかったのだと思います。
経営も、とても良い状態とは言えないのは知っていました。
とてもショックでした。

そんな時に、重度の肺炎で私が数週間の入院。
仕事も休まなければならず、自分の支払いも危ぶまれ、入院費を両親に払ってもらう始末。

私がいたエステの会社は歩合給だったので、何時間働いても契約が取れなければ、その日の夕飯抜きなんて当たり前のお給料しかもらえなかったのです。
なので、この入院は心身共に大変辛いものでした。

更に私には、付き合って間もない彼がいました。
付き合って間もない彼ではありますが、私は彼と結婚したいと強く思っていました。
『子供が欲しい』と思ったのは彼が初めてだったので、本気で将来を考えてお付き合いを始めました。

結婚をしてからでは、両親のためだけに働く事は難しくなります。
子供を産んでからでは、更に難しくなります。
不可能だと思います。

時間もお金もない。
このままではダメだ。。
普通の仕事じゃダメだ。。。

じゃぁ、何をすれば両方解決できるのか?

『風俗』が答え。

『風俗』が答え
何をすれば両方解決できるか?

答えが風俗でした。

賛否両論あると思います。
しかし、月30万稼いでも、完済は10年以上かかる金額でした。

風俗という答えが出てからの行動は、恐らく誰よりも行動が早かったと思います。

すぐに風俗求人サイトを開き、1番上にある風俗店に電話をかけ、翌日の面接を予約しました。

5分ぐらいです。

そして、その月の月末にエステを退職する手続きも同時に行いました。

その時の心情は『からっぽ』です。
緊張もしていませんでしたし、悲しくもなかったです。
彼や両親に対して申し訳ない感情さえもなく、そんな自分が自分で恐くもなりました。

風俗店の面接

翌日の面接で、お店のプレイ内容や詳細を聞きました。
どうやら軽いSMのお店とのこと。

初めての風俗、しかもSMで、面接スタッフが心配してくれましたが、
私の言葉の節々や表情から覚悟が伝わったのか、
「腹決まってるね」「大丈夫そうだね」
と、何度も言われました。

この時は、何も知らずに覚悟だけ決めてしまったので、笑顔で「はい」と答えたのを覚えています。

『からっぽ』

詳細を聞いても、心情はやはり『からっぽ』
知らない男性スタッフの前で裸になって写真を撮られても『からっぽ』
帰宅して彼に会っても、実家へ顔を出しても『からっぽ』

ただ、今はやるしかない。

こうして、私の風俗嬢としての人生が始まりました。

今になって振り返っても、あの時の『からっぽ』は何だったのか自分でも分かりません。

でも、本来は色々な感情がある人間の心が、
あそこまで『からっぽ』になるのは、とても恐ろしく、悲しい事だなと思います。

そして、それからはそれを体と心で実感していく日々が続きます。

続く
【第2話】~風俗という仕事に期待と希望を持って~

匿名ライターK