~風俗嬢の私とこれからの私~28歳で風俗嬢になった私

【第4話】~壊れ始めたNo.1の体と心~

借金完済を目前に控えて、体と心を壊した私。
電車にも乗れなくなったため、店長に事情を話し風俗を辞めました。
全てが楽しくなくなってしまった。
風俗で働いた事は、私に大きな後悔と悲しみを残しました。
そんな中でも、風俗で働いたからこその夢が見つかりました。

風俗を辞めてから

風俗を辞めてからは、ひとまずは体と心を治さなければ何も始まらないと思い、
一旦借金返済は保留にし、しっかりと休養を取りました。

辞めてからは、時々調子が悪くはなりましたが順調に回復。
やはり私の心が壊れた原因は風俗でのお仕事だったのだと思います。

風俗でのお仕事を辞めた数カ月後には、体も心もすっかり治りました。
滞ってしまった借金返済のため、私は前働いていたお店とは違う風俗店で働き始めました。
休んでしまった分の借金が少しだけ増えていたので、
「あと3ヵ月頑張っちゃえば終わる!」と、また馬鹿な事を考え始めたのです。

その時の自分は、ちゃんと自分でも「馬鹿だな」と分かっていました。
同じ事が繰り返され、彼にも万が一があるかもしれない。
自分自身の体と心に対しても、少なからずの不安はありました。

それでも、その馬鹿な選択で、長年悩んでいた借金からは解放される事に成功しました。

終わった時には安心感がどっと押し寄せてきました。
銀行でその場に座り込んでしまう程でした。

感動はありません。
喜びもありません。

失ったり、壊しかけたものが多すぎて、ただ「終わった。疲れた。」それだけです。

見つけた夢に向かって

風俗でのお仕事は、確かに辛く、失ったものもあり、壊しかけたものもたくさんありました。
しかし、そんな中でも風俗で働いていたからこそ見つけた夢がありました。

それはカウンセラーという夢です。

私がいた風俗店は、私が経験したような事をほとんどの人が経験したのだと思います。
なぜ分かるかと言うと、毎日どこかの部屋からは常に泣き叫ぶ声が聞こえてくるのです。
プレイではありません。
プレイだったら、あんな本気の泣き叫ぶ声で「お願いだから、もうやめて!」とは言いません。
そんな声が毎日聞こえてくるお店にいました。

私は体と心を壊してから、毎日泣いて帰っていました。
人目も気にせず、電車の中でもずっと泣いていました。

きっと、風俗で働いている人の多くは泣きたい気持ちの中、頑張って働いているんだと思います。
夢のために、誰かのために、風俗で働かなければいけない理由があるんだと。

そんな人たちの多くは、私のように誰にも言えず、1人で抱えて生きていくんです。
それは風俗を辞めてからも、1人で抱えていかなければなりません。

私はそんな人たちが、誰にも風俗で働いている事が言えずに1人で抱えて生きていかなきゃいけない人たちが、
気軽に話せる存在になりたいと思いました。

どんなに辛くても、どんなに嫌な事をされても、風俗を辞めてからも、
1人で抱えていかなきゃいけないなんて辛すぎます。
何も知らない私だから、聞ける事も言える事もあるのではないか。
そう思い、カウンセラーの資格を取得しました。

今では、風俗嬢の方はもちろん、中学生から大人まで、女性も男性も関係なく、
様々なお悩みや愚痴を私に言いに来てくれます。
話しに来てくれます。

失ったものや、壊れかけたものはありますが、
それでも風俗で働いていなければ、こんな夢は見つからなかったかもしれません。

そして、今私に相談したり話したりしてくれている方々の悩みや愚痴は、
一生誰にも言えず、1人で抱えて生きていかなきゃならなかったかもしれません。

そう思うと、誰かの役に少しは立てているのかもしれません。

風俗で働かなければカウンセラーにもならず、誰かの役に立つこともなかった。
そう思うと、風俗での仕事は全くの無意味ではなかったのだとも思える日があります。

普通に働く楽しさ

カウンセラーのお仕事はほぼボランティア感覚ですので、私は現在普通にオフィスワークをしています。
時給制で、1日8時間働いて、社会保険に入って。

お給料は、もちろん風俗で働いていた時の半分にもなりません。
それでも、毎日楽しく働いています。

楽しくて楽しくて仕方ないんです。
休みたくないんです。
仕事に行きたくて仕方ないんです。

お金のため、生活のため、と最初は自分でも思っていました。
でも、違うんです。

同じ仕事をして、職場の仲間と仕事の愚痴を言って笑って、時にはプライベートの話もして。
そんな当たり前の事が、風俗で働いている間は出来なかったんです。

だから、私は今とても幸せです。

借金完済したから。
夢を見つけて叶えられたから。
壊れかけたものが修復されてきたから。
そして、1人で抱えなくて済むようになったから。

両親にも彼にも、嘘はつき通さなければなりません。
それには変わりありません。
その事を考えると、悲しくもなります。

でも、今、両親も彼も笑ってくれます。
職場の仲間もいます。
友達にも胸を張って、「元気にオフィスワークやってるよ!」と言えます。

だから、私は今とても幸せです。

まとめ

これは私の体験談です。
実際には、楽しく風俗で働いている方もたくさんいると思います。
友達や両親にも打ち明けて、ストレス少ない中で働いている方もいると思います。
風俗で働く理由も人それぞれだと思います。

なので、ほんの一部の方にしか共感はしていただけないと思います。
それでも、ほんの一部の方に何かしら伝われば、何かしら考えるきっかけになればと思い書かせていただきました。

もちろん、私の自業自得な部分もあります。馬鹿な選択や過ちもあります。
それでも、隠してキレイな事だけを書いては真実にはならないと思い、汚い部分も包み隠さず書きました。
賛否両論あると思います。あって当たり前です。

しかし、楽しく働いている方にも、辛い中我慢して働いている方にも、悩んでいる方にも通じて私から言える事は、

体と心を大切にして欲しいということ。

何かを失ったり壊してしまっても、必ず修復されて手に入るということ。

それが何かを自分で探してほしいということ。

そして目的と目標を忘れずに、見失わないで欲しいということ。

それだけです。

風俗で現在働いている方、辞めようと思っている方、働こうかどうしようか考えている方、
私は全ての人を応援したいと思います。

匿名ライターK

<ドキュメンタリー全5話の、記事一覧>

【第1話】~風俗を考えた理由と、突然の決意~
https://www.jojo-morioh.com/documentary/determination/

【第2話】~風俗という仕事に期待と希望を持って~
https://www.jojo-morioh.com/documentary/hope/

【第3話】~No.1の光と闇~
https://www.jojo-morioh.com/documentary/llight-and-darkness/

【第4話】~壊れ始めたNo.1の体と心~
https://www.jojo-morioh.com/documentary/venereal-disease/

【第5話】~風俗嬢の私とこれからの私~
https://www.jojo-morioh.com/documentary/and-tomorrow/